電池式で電源不要の石油ストーブが防災用品として注目されてますが、メリットとデメリットを考えてみました。

「石油ストーブ、災害対策で脚光 「電源不要」で便利に」こんなタイトルの記事を見て果たしてそうだろうか?と思う所がありました。

確かに今年2018年に地震や台風を各地が襲いました。自身も「平成30年北海道胆振東部地震」で人生で初めて震度6弱を経験し、北海道全域が停電するブラックアウトも経験して、電源の確保や冬季の対策は必要だと実感していました。

昔からあるポータブル石油ストーブは確かに便利です。電池式だと電源の無い場所でも灯油があれば暖を取る事ができます。少なくとも北海道の住宅には大型の灯油タンクが各家庭に設備としてあるので、灯油が無くて困る事はないと思いますが、そのタンクから灯油を抜いてポリタンクもしくはポータブル石油ストーブのタンクに入れる行為は、とても大変だと思いますし危険を伴います。冬季ならなおさらです。

また最近のマンションや住宅では、暖房設備を電気やガスで賄っている家庭も多いと思います。そんなご家庭でポータブル石油ストーブを購入すると、灯油の備蓄も必要になります。灯油の消費期限は1シーズンと言われています。酸化すると劣化するので使用する事はできなくなり処分するにもガソリンスタンドや購入店で処分してもらわなければなりません。ポリタンクでの保管は場所も取ります。

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そして灯油難民の発生

「平成30年北海道胆振東部地震」では充電難民があり充電可能場所に長い行列ができました。停電の復旧が早かった地域ではガソリンスタンドに燃料を求めて長蛇の列ができました。自分の知人も3時間並んで入れた方もいました。

石油連盟から1週間分以上の在庫があるとアナウンスされてもガソリンスタンドの在庫が無くなるまで列は途切れませんでした。確かに明日大きな余震があれば燃料を入れられなく危機感は皆さんあったと思います。時期が9月初めだったので暑くも無く寒くも無い気候でしたので問題ありませんでしたが、冬季は違います。

寒い冬にポリタンクを持ってガソリンスタンドに灯油を買いに行ったら長蛇の列です。あなたは寒い中3時間も並んでられますか?

なんかデメリットの話ばかりでしたが、非常時に暖が取れる必要はあります。たぶん完全な準備はできません。各家庭の状況に応じて準備してしてください。

皆さんの参考になればと思います。